マーブルと聞いて小さな筒にじゃらじゃら入ったカラフルなチョコレートを思い出す人はきっと同世代。生徒さんは知らないかもしれないですね。
今回作ったのはミルクゼリーの表面に赤と青のゼリーを流して不思議な模様を描く「マーブルゼリー」です。
ミルクゼリーには寒天を使って、上にゼリーを流しても沈みにくいギリギリの固まり具合を目指しました。
カラーゼリーのほうはゼラチンを使って、なめらかな操作性を狙います。
竹串でがりごりやっちゃうとうまく行かないので、なるべく手早く、でも優しく。
食品由来のフードカラーを使ってるのですが、ちょっと粉が溶け残るのが惜しいです。
発色が良いのは合成色素だけど、こどもが口に入れるものは、安全を優先したい。
でも、画像で見たときの美しさは大事なんだなと改めて思いました。
いつも参加してくれる生徒さんが、チラシを見て「これなら別に作りに行かなくてもいいや」と思い、不参加だったからです。
安全に、美しく。ここの狭間でがんばらなきゃなりません。
さて今回のテーマは「界面活性」。
ミルクゼリー生地の上のカラーゼリー液だけがマーブル模様になるのは、表面張力により境い目が保たれているからです。
容器に水と油を注いでも混ざり合わないため2層に分かれますが、ここに台所用洗剤を加えると性質が変化して混ざりやすくなります。なのでお皿についた油汚れが水と馴染んで流れ落ちるのですね。
話が最初に戻りますが、「マーブル」とは大理石のことです。石灰岩が地下深くで長い年月、熱や圧力を受けながら、まわりのものを取り込みつつ再結晶化を繰り返して出来るふしぎな模様。プロは大理石の巨大なテーブルでチョコレートをテンパリングしてますが、熱伝導率が高いため、チョコレートの温度をコントロールしやすいのだそうです。
また、気体のマーブル模様が見られるのが木星です。木星はガスで出来ていて、直径が地球の11倍もあるのに、自転速度は10時間と超高速回転。その表面には時速500キロの風が吹き荒れ、ガスの雲が複雑な流線を描いています。
日本には平安時代から「墨流し」という絵の技法があります。水の上に墨を垂らしてそっと動かすと、偶発的な美しい模様が出来ます。
ということで、実験その2は現代版墨流し。水に洗濯糊を混ぜ、アクリル絵の具を垂らして竹串でそっと動かします。紙に写し取って乾かしたら完成。生徒さんの作った模様は、明るくポップで楽しい模様でした。
洗濯糊を混ぜるのは、比重を重くして絵の具が沈まないためです。水と糊は同量で混ぜるとちょうどよいそうですよ。また、紙は厚すぎるとうまく絵の具が乗らないので、コピー用紙や和紙が向いていると思います。
来月はバナナアイスを作ります。予定を変更してチョコレートパフェに仕上げてみようと思います。お楽しみに。