台風が仲良くペアで続々発生する夏の終わり。レッスンの行き帰りに雨が降らないといいなあと雨雲レーダーを頻繁にチェックしましたが、果たしてレッスン開始程なくしてからスコールのような土砂降り。「ドア閉めなくていいの?」と生徒さんが心配してくれましたが、短時間で上がりましたね。
今月も夏休みの宿題応援企画です。美味しいくずもちを食べながら、でんぷんのことを学びます。でんぷんは植物が光と水と二酸化炭素から魔法のように作り出す養分。「光合成」は皆さんまだ学校では習っていないようでしたが、覚えていただきました。脳や体を動かすエネルギーになる大事な栄養ですね。でも摂り過ぎると肥満注意です。
今日使うのは「葛」の根っこから採れる「葛粉」というでんぷんです。自分で言うのもなんですが高額商品です。だけどくずもちはやっぱり葛粉が美味しいので仕方がありません。他に身近なでんぷんには「馬鈴薯でんぷん 」「コーンスターチ」「タピオカでんぷん」などがあります。皆さん、どれがどの植物から採れるか覚えてくれたでしょうか。スーパーに置いてある「片栗粉」は馬鈴薯でんぷんですが、これ、実はちょっと嘘で、「片栗粉」と言うのは本来「カタクリ」という植物から採れるでんぷんの名称なのです。カタクリからたくさん採るのは難しいので、代用として馬鈴薯でんぷんが使われているとのこと。
くずもちの作り方は至ってシンプル、水に葛粉を溶かして、砂糖入れて、火にかけて、ひたすら混ぜる。それだけです。デモで皆さんのお持ち帰り分もまとめて作ったのですが、想定より時間がかかりました。エアコンなどの影響もあるかもしれませんね。そしてチラシに掲載した写真用にはグラニュー糖で作ったのですが、せっかくだから少しでもミネラル摂ってもらおうときび砂糖を使ったため、うっすら褐色の仕上がり。「お母さんが飲んでるミルクティーみたい。」「これ、ピンクになるの?」と皆さんに突っ込まれ、まあまあまあといちごジャムを投入したら扉の写真のような感じになりました。「ちょっとはピンクだね。」「いちごのいい匂い。」と思いやりあるコメントを頂戴しました。
冷やしている間に実験。大根、じゃがいも、バナナをスライスして皆さんに配ります。それとコピー用紙を切ったものも。それぞれにヨード系うがい薬を薄めたものをかけてもらいました。小さなガラス瓶に溶液を作り、ストローを差し込んで上部を指で押さえ、そのまま持ち上げます。ストローの中に溶液が入ったまま持ち上がるので、それをかけたいところに持ってきて指を離すと溶液が落ちます。皆さん、おぉ、と感心してくれました。ヨード系のうがい薬、使ったことある?と聞いたら「おばあちゃんちにある。」とお返事してくれたお子さんがいました。私も子供の頃、喉痛いって言うとおばあちゃんが超絶エグいヨード液を長いステンレスの棒の先に捩った綿につけて塗ってくれましたっけ。
ヨウ素がでんぷんに反応して青紫色になるのですが、どういう仕組みかを説明しました。「でんぷんの分子はらせんの形をしています。らせんってわかる?」と聞くと、「ばねみたいなやつ。」と即答してくれました。素晴らしい。そのらせんの中にヨウ素が取り込まれ、ゆるーく繋がることで赤い光を吸収し、青い光を反射させるようになるんですね。
そして次の実験は、でんぷんを温めると色がどうなるか?なのですが、ちょっとわかりにくい結果となりました。加熱しすぎたかもしれません。想定では、温めると無色になる、が正解でした。らせんが解けてヨウ素は繋がりが切れて陰イオンになるので、無色になるという仕組みです。再び冷やすと、またらせんが復活して青紫になります。
実験の後皆さんにはレポートを書いてもらって、それから試食しました。きな粉はかけないほうが好きと言うお子さんもいて、皆さんお好み通りに食べていただきました。全員が「おかわり」する美味しさ。試食の後の発表も皆さんとても上手でした。プレゼン力は大人になったとき確実に役に立ちますので、楽しみにしててね。
これで夏のレッスン全3回が無事に終わりました。ご参加の皆様、本当にありがとうございました。秋のレッスン募集も本日オープンし、すでにお申込みいただいています。皆さんに美味しいと楽しいをお届けできるよう、努力します。
いつも快く会場と道具を貸してくれる松本先生、荷物運びや撮影を手伝ってくれる家族にも感謝しています。