ついこの前まで暑いと思っていたら、秋を飛び越えて冬が来てしまったような冷たい雨混じりの風です。みんな風邪引いてないかな、と心配しましたが、7名全員ニコニコしてサロンに集まってくれました。今日初めて参加してくれるお子さんもいたので、最初はみんなで自己紹介。新しい仲間が増えると雰囲気も少し変わっていいですね。
今日のテーマは「振動」。生クリームの中には「脂肪球」と言って、小さな乳脂肪分の粒が周りをタンパク質の膜に覆われたものが混じっています。瓶に入れて振ると、振動で膜が壊れて脂肪の粒がくっつき、だんだん大きな塊になります。それがバターです。バターの作り方は、売ってるものも原理はおんなじで、要するにめちゃめちゃ揺すったり混ぜたりして作ります。ひとり50グラムの生クリームからバターになるまで振るのに、予測では10分かかるかかからないか、でしたが、選んだ瓶の形状が悪かったのか、皆さんの手には大きかったのか、14分くらいかかってしまいました。疲れたら周りの大人に助けてもらったりしてね。前に一度やったことあるというSちゃんはすごく上手でした。
生クリームは乳脂肪分が35%のものと47%のものを用意し、バターを作る際の違いを観察しました。どちらが速く出来るか予想してもらうと、「47%の方が脂肪が多いから速いと思う。」「いや、多いから遅いと思う。」と意見が分かれました。結果はみんなどちらもほぼ同じでした。1パックを4人に分けるので、脂肪分の量が人によって違った可能性はありますが、ホイップクリームを作る経験から言うと、脂肪分が多い方が固まる速度は速いと思います。
作ったバターに3種類の味をつけます。レモンの皮のすり下ろしとレモン汁・いちごパウダーとドライクランベリー・ココアとチョコチップ。試食では米粉とかぼちゃのパンケーキに乗せていただきました。本当はパンケーキのデモもやりたかったのですが、バター作りに思いの外時間がかかってしまったので、焼いてきたパンケーキで試食のみ。レポートもいつもより時間かけられませんでした。発表まで終わって5分押し。初参加のお子さんの保護者様から「うちの子は野菜を食べないので、かぼちゃのパンケーキは食べられないかもしれません。」と伺っていたのですが、みんなにつられて一緒に食べてくれました。そんな小さな経験も大切だと思います。
最後にバターの歴史を駆け足で紹介。バターは紀元前4000年にはもう存在したようですが、はっきりと文献に残っているのは紀元前2000年にインドで作られていたというものです。現在、インドは牛乳の生産量が世界一。ほとんどを国内消費するそうです。ヨーロッパに伝えたのはアレクサンドロス大王。現在のギリシャにあたる「マケドニア」の王様で、紀元前360年頃にインド北西部までを遠征し巨大な帝国を築いた人です。彼はバターを食用というよりは傷の手当てや整髪料などに使いました。ヨーロッパでの食用は紀元前60年頃に始まり、日本には6世紀に仏教とともに伝わったのですが、国内で初めて作ったのは明治時代です。当時は西洋文化を取り入れようとして、国が畜産を奨励し、国民が牛乳を飲むようになり、西洋的なものを「バタ臭い」と表現したのですね。
これで秋のレッスンが全て終了しました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
来月からは冬のスペシャルレッスンが始まります。クリスマス、お正月、バレンタインと楽しいイベントがたくさんの季節にぴったりの、ちょっと贅沢なレッスンをお届けします。