夏の海で波打ち際を歩いていると、踏み込んだ一瞬だけ砂が硬くなって、足をあげるとまた戻ったという経験はありませんか?
それがダイラタンシー現象です。
水の中に細かい粒子が混じっている状態だと、ドロドロした流体になりますが、そこに外部から圧力を加えると粒子が並んで水はその隙間に潜り込み、表面は乾いて硬くなります。
でも圧力がなくなればまた元のようなドロドロした液体に戻るのです。
これを身近にある片栗粉で試してみようというのが今回のテーマです。
片栗粉に水を加えます。割合は片栗粉2:水1くらいです。ボウルに入れてよーく混ぜたら、ギュッと握ってみます。すると手の中にお団子が出来ますが手を開いてしばらくするとまたドロドロに戻って流れていきます。
みなさん面白そうに握ったり開いたりして楽しんでいました。
さて、この特徴を生かして「緩衝材」として活用する研究が進んでいるそうなので、卵を使った落下実験をしてみました。鶏の卵は今大変お高いので、代わりにうずらの卵を使います。
ビニール袋の一枚には卵だけを入れ、もう一つにはダイラタンシーと卵を入れます。
30センチ、50センチ、100センチの高さからそれぞれ落とすとしてまずはみんなで予想してみました。
卵だけの時は30センチで割れそうだけど、ダイラタンシーの方は100センチで割れそう。
ということで、実験。
結果は、卵だけの時は50センチでヒビが入りましたが、ダイラタンシーの方は200センチでもびくともしませんでした。
これ以上の高さは実験不可能だったため、何センチで割れるかの答えは出ず。残念。
さて、今回の美味しい科学は「水まんじゅう」です。
片栗粉と水と砂糖を火にかけながら練ると、透明な生地になります。それを型に流し、中にあんこ玉を入れて上からも生地で覆い、氷水で冷やします。
あんこ玉は白餡を使い、白・赤・青の3色の練り切りを用意して、各自好きな色の組み合わせで丸めてもらいました。
透明な生地の下からのぞくカラフルなあんこ、とても可愛らしい初夏のお菓子ができました。
来月は天草から寒天を作る実験です。彩りの美しいあんみつようかんに仕立てますよ。お楽しみに。