色が変わるメレンゲ(色素の化学反応)レッスンレポ

色が変わるメレンゲ(色素の化学反応)レッスンレポ

厚手の上着の中で寒さに縮んでいた体が、ようやく緩むようになったと思ったら

新しい環境の中で今度は気持ちがキュッとなる。そんな4月です。

今日から小学校に入学したばかりの生徒さんが仲間入り。楽しんでくれるかな。


今日のテーマは「色素の化学反応」ですが、この色素とはずばり「アントシアニン」のことです。

抗酸化作用があり、視力回復にも効果があると話題になって久しいですね。

特徴的なのは、溶液のpH によって劇的に色が変化すること。

ということで、まずはpHの実験から。


液体の性質は「酸性」「アルカリ性」「中性」の3つに分かれることを説明し、

身近にあるものがそれぞれどれにあたるかをお話ししました。

そして今度は実際に「レモン汁」「卵白」「水」をリトマス試験紙につけてみました。


「リトマス、ってなんのこと?」とSちゃん。調べたら「コケの一種」でした。へー。


今回用意した「水」は「蒸留水」です。なぜかと言うと、水道水はその地域の土壌や消毒剤によってわずかに酸性やアルカリ性になるからです。

ほんの少し用意すればいいので、家で小鍋にお湯を沸かし、真ん中に瓶を置いて、鍋の蓋を逆さまにしました。

これは災害時に安全な飲み水が確保できない時、雨水や川の水を飲める状態にする方法でもありますね。

液体の性質の違いがわかったところで、いよいよメレンゲを作っていきます。

良いメレンゲを作るポイントは、ハンドミキサーの速度を変えることと、砂糖を分けて入れることの2つです。

まずは糖度を控えて中速で大きな泡をたくさん作り、その後高速でキメを整えつつ、追加の砂糖で泡の強度を高めます。

メレンゲが出来たら、紫芋パウダーを入れます。アルカリ性の卵白に反応して、だんだんキレイな水色になるのが面白い。

絞り出し袋に入れて、カップケーキ に絞ります。くるんと丸くすればバラのようだし、チョンチョンとつけると星みたい。

みんなお菓子教室にも通っている生徒さんなので、とても上手に楽しんで絞ってました。

ただ、これは紫芋パウダーやバニラオイルのおかげでだいぶ美味しくなってますが、メレンゲ自体はそんなに美味しいもんじゃないのです。

なので、あまりたくさん絞らないように途中でストップかけたりしました。

せっかくだから美味しく試食してほしい。そのためにカップケーキ も良質な材料を揃えて手作りしています。


絞れたらここからが今日のメインの実験。メレンゲの上にスプーンでレモン汁をそっと垂らします。

すると水色だったメレンゲが薄くピンクに色づき、時間と共にどんどん鮮やかなピンクになっていきます。

もっとレモン垂らしたい、という生徒さんたちに対して、つい美味しさを優先したくてケチる先生(私)。


実験が終わったらお待ちかねの試食です。最初に上のメレンゲだけ全部食べたAちゃん。

「マシュマロみたいな味だった。」確かに、原料ほぼ同じだものね。鋭いな。

試食の後はアントシアニンのお話をしました。ブルーベリーやナスなどの食べ物の他に、花にも多く含まれています。

アジサイの色が青や紫や赤になるのは、土壌に含まれるアルミニウムが関係しているといわれています。

アルミニウム、赤、青、といえば「ルビー」「サファイヤ」ですね。

「ルビーほしい。」と1年生さん。大きくなったら稼いでください。


例によってレポートを書き、みんなの前で発表します。

1年生さんも先生の書いたものを見ながら一生懸命書きました。


来月はフリーザーもアイスクリーマーも使わずに「シャーベット」を作ります。

試作はヨーグルトに自家製アプリコットジャムを入れたんだけど、ヨーグルトが苦手な生徒さんもいるようですね。

何がいい?と聞いたら「オレンジジュース」「サイダー」ですって。面白そうね。

色々準備して行くので、お楽しみに。